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乳児検診について

つわり体重管理流産・切迫流産頸管無力症早産 妊娠高血圧症候群 貧血 逆子 前置胎盤


 つわりは、妊娠5週を過ぎるころから始まります。8週ごろになると、おりものの量が増え、腰が重く便秘がちになるなどして、つわりの症状は一層重くなっていきます。 吐き気がする、実際に嘔吐する、匂いに敏感になるなど、症状の程度には個人差がありますが、重い人は病院で点滴を受けるなどして対処することもあります。 つわりの時期は食べたいもの、食べられるものを食べ、栄養バランスは気にしなくて大丈夫です。ママが食べられなくなっても、おなかの赤ちゃんは成長に必要な栄養分をしっかり取っているので心配は要りません。 12週ごろから症状は消え、食欲も増してきます。




 「おなかの子の分も食べなさい」と言ったのは昔のこと。妊娠前から十分に栄養を摂っている現代のママたちは、むしろ太らないように注意しなければなりません。
太り過ぎは妊娠高血圧症候群の引き金になったり、腰痛の原因になったりします。また、分娩の際に微弱陣痛になりやすく、産道の伸びや広がりが悪いうえに分娩が長引く要因になります。
食事は、妊娠前の食事量プラスアルファ程度に抑え、からだも動かすようにします。




いろいろな流産

 赤ちゃんがまだママのからだの外では生きられない時期、週数でいうと、だいたい妊娠22週に達する前に妊娠が中断してしまうことを流産といいます。
特に妊娠初期に起きる流産の大半は染色体異常による自然淘汰です。他にホルモン異常や免疫学的問題、薬や放射線の影響、ストレスが原因になることもあります。妊娠中はなるべくゆったりとした気持ちで過ごすようにしたいものです。
流産の原因をはっきりと解明するのは難しいのですが、2度3度と繰り返す場合は医師に相談したほうがよいでしょう。
妊娠初期に出血や下腹痛があっても、子宮内に赤ちゃんがとどまっていて、妊娠継続の可能性があるものを切迫流産といいます。

切迫流産

 横になってもおなかの張りや痛みがいつまでも消えなかったり、出血があったりします。出血は鮮血だけでなく、ピンク色のものが混ざったり、茶色のおりものも出血の印ですから、自己判断をしないで病院へ行くことをお勧めします。

完全流産

 受精卵や胎児が完全に、その付属物とともに子宮から出てしまうもの。子宮は収縮していて痛みや出血はほとんどありません。

進行性流産


 出血や下腹痛に続いて子宮口が開き、子宮外に胎児やその付属物が出てきてしまうもの。

稽留流産


 出血や下腹痛はほとんどなく、胎児が子宮の中で死亡し、そのまま子宮内に停滞しているもの。

不全流産


 卵膜が破れ、受精卵や胎児およびその付属物が、子宮の外に出てしまっても、一部がなお残っているもの。




 妊娠中期は、ほとんど流産することはありません。万が一、この時期に流産した場合は、母体に原因があると考えられます。とくに頻度が高いのが頸管無力症です。頸管無力症は、外出血や下腹痛などの自覚症状がないままに頸管が柔らかくなり、子宮が開いてしまうもので、そのままだと流産の原因になります。ですから、子宮の出口を縛る子宮頸管縫縮術を行ない、流産を防ぐ処置が取られることが多いです。 頸管無力症の診断は症状がないために遅れることが多く、また妊娠していないときに診断するのが、とても難しいことから、妊娠時の早期発見が非常に重要になってきます。この病気は続けて起きる可能性が高いので、自分の過去の妊娠経過を、医師に正確に話しておくことがとても大切です。




 妊娠22週~37週未満の分娩が早産にあたります。早産のほとんどは羊膜絨毛膜炎によるものと言われています。妊娠22~37週未満で規則的な子宮収縮、性器からの少量の出血、水様帯下などの症状が見られる場合は早産の可能性があります。この場合、入院して安静に保ち、早産が起きないようにします。ただし、破水していて、子宮内や赤ちゃんに異常が見られる場合は帝王切開が選択されます。


妊娠高血圧症候群

 妊娠後期で一番気をつけたいのが妊娠高血圧症候群です。最高血圧が140以上、または最低血圧が80以上ある、全身とくに膝から下の部分にむくみがある、尿検査で、たんぱくが出るといった特徴があります。
発症すると全身の血管が縮みあがるため、さまざまな症状が出てきます。軽い場合は、母子ともにさほど影響はありませんが、重症の場合は厳重な管理が必要で、入院を要します。
 この病気は、妊娠以前から高血圧だったり、腎臓が悪かった人と、妊娠以後に症状の出る人がいて、後者の場合、妊娠9か月ごろから表れます。定期健診は必ず受けて、塩分・水分・カロリーの取り過ぎに注意し、体重が増え過ぎないようにすることが重要です。

妊娠高血圧症候群等の医療費給付
妊娠高血圧症候群および、その関連連疾患で糖尿病、貧血、産科出血および心疾患にかかっていて、入院による治療が必要な人に対して、医療費を援助する制度があります。助成を受けるには、症状や期間、所得などの基準を満たしている必要があります。




 妊娠すると血液の量は4~5割も増え、水血症といって生理的に血が薄くなる傾向があります。特に血液が増える妊娠6~8か月ごろは、貧血が起こりやすいので注意が必要です。
ママが重度の貧血でも、赤ちゃんは胎盤を通して自分に必要な鉄分を吸収しているので心配はいりませんが、出産のときに異常出血しやすく、場合によっては出血性ショックに陥ることもあります。
貧血を防止するには鉄分を多く含むレバーやあさり、しじみ、ほうれん草、かき、ひじき、青のり、納豆、卵、プラムなどを積極的に摂るようにします。同時にたんぱく質、銅、ビタミンB12、ビタミンCも必要です。検査でヘモグロビン値が10.5以下の場合は、増血剤の服用を勧められることもあります。



逆子

 お腹の赤ちゃんは通常、頭を下に向けた状態で羊水に浮かんでいますが、頭が上向きの場合を逆子と言います。赤ちゃんが成長するにつれて頭が大きく重くなってきますから、自然と頭が下になる場合が多いのですが、妊娠後期になっても頭が上向きの場合は経過を見ながら、場合によっては帝王切開をすることもあります。



かかり上手は不安解消の大切な一歩
 胎盤の位置が子宮の下方、出産時に赤ちゃんの通り道となる部分にあるものを前置胎盤といいます。子宮の出口を胎盤がふさいでしまうので、子宮の出口が開いてくると、血管豊富な胎盤から、母体の命にかかわるぐらいの大出血を起こす危険性があります。
はじめに警告出血という痛みを伴わない鮮血が出るのが特徴で、出血は少量ですが、必ず病院へ行くようにしましょう。出血が多量であれば、37週未満であっても帝王切開が必要になる場合もあります。出血がひどいと、赤ちゃんが低酸素状態による影響を受けることもあります。
最近では、超音波検査で胎盤の位置を確認でき、妊娠中期でもわかるようになりました。また、前置胎盤とわかっても妊娠中期であれば、その半数が子宮の発達とともに上方に移り、分娩時には前置胎盤でなくなります。ただしこの場合、前置胎盤の状態で早産にならないように注意しましょう。もし、妊娠後期に前置胎盤とわかった場合は、安静を保ち、出血があったらすぐに診察を受けるようにしま