ホームはじめての妊娠産婦人科のこと赤ちゃんのこと先輩ママのお話は…妊婦と美容/●サイトマップ

●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●●
●●
●●●
●●
●●
●●
●●
●●









40

 

吉田紀 子

私たち50人の出産体験記/シオン発行より


 私たちは、昭和62年9月結婚。同級生結婚のため、友達気分が抜けぬまま月日が過ぎた。*30才を目の前にして 、自分の立場の中途半端さに不安を感じた。

 その間、私の母の病気・死亡ということも重なり、『子どもを産まねば……』と思ったことも………。でも、その時は時間的に忙しいということを理由に作らずじまい。子無夫婦の友達と一時『子どもどうする……』という話をしきりにしたのだが、マイナスの発想しかなく、子どもを産むことに恐怖を感じた。しかし、30才を過ぎ、仕事(パートタイマーでなく、職業として)もしないでいる間、前々から取ろうと思っていた宅建資格を取ったうえで、次は子どもを作ろう!と自分で決心。昨年は必死で資格クリアー。次は、と基礎体温をみながら『計画的・実験的!』に行動。見事これもクリアーして、めでたく妊娠となった。

 この妊娠クリアー、やはり宅建を取ったことで自信がつき(以前一度落ちている)自分が変わった要因が大きかった。

 妊娠をして、今まで話したこともない人々にことばをかけ、また交わす。幸せなことば、*笑顔がお互い心地よ い。妊娠って『幸せな風が吹くことなんだ!』と実感した。

 出産をして、思ったより大変なことばかりだけれど、後ろを振り返ることはなく、常にあしたがある、という感想だ。

 今の生活で、忘れてしまうことがとても多い。こんなこと覚えているはずなのに、『あれ?』と思うことが多々ある。公園に行くと「あーこんな時もあったね、忘れちゃった!」と言うことばが最初のごあいさつとなる。

 こんなことをしている、1年前の私とは全然違う生活に、自分の中にもうひとりいる今の自分をみている。日常でやることがいっぱいあって、一々覚えていたら、パンクしてしまうんだろうな。だから『忘れてしまう』んだろう。まだ、意思表示が泣き声でしかできない子と一緒にいて、時として孤独になる、とても人恋しい気分。午前中はとても幸せを感じ、晩秋の夕方は、ことばにできないほど寂しい気分…。1日が食事・おしめ・おっぱい・公園・買い物……この繰り返しで、あっというまに過ぎて行く。早くお話したり、歩けるようにならないかと、指折り数えている、今日この頃。

 でも、あの笑顔をみると、消しゴムで消えてしまう感情……。本当、その繰り返しなのだ。

 私の子は男の子なので、『目に入れてもかわいい』というより、責任の方が強い気がする。

◆indexへ

UP

Topページからご覧下さい

Copyright2003 Cion corporation AllRight Reserved