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01

大川 薫

   私たち50人の出産体験記/シオン発行より


 私が妊娠したのは、32才の時でした。

 結婚7年目の待ちに待った妊娠でしたので、主人も私も家族達もそれは大喜びしました。

 しかし、年齢的に30才を過ぎていたことが大変不安でした。加えて、それまで虚弱気味な体質でしたので妊娠期間を健やかに過ごし、健康な赤ちゃんを生み育てていく、ということにも不安を感じていました。そのため、出産経験のある友人から話を聞いたり、マタニティ雑誌を読んだり、マタニティビデオを買って見たりしていました。そんな時、ヨガ教室を知ったのですが、その時の私は妊娠がはっきり判別される以前からのつわりに悩まされていましたので、すぐに教室に通うことができませんでした。

 大変ひどいつわりで、体重は40キロを切ってしまい、点滴をされたこともありました。妊娠6か月過ぎから教室に通うようになって先生に教えていただいたのですが、つわりには蓮根の粉(自然食品。つわり予防に効果)がとても効果があり、ヨガの動きにも効果的だということでしたので、最初から通えば良かったと後悔しました。余談になりますが、海外にいる友人や地方在住の友人がつわりで苦しんでいると蓮根の粉を送って差し上げています。皆さんとっても効果があり、食欲が出てくるということで大変喜ばれています。

 私は、学生時代からスポーツは不得意でしたので、ヨガに通う前は「果たしてヨガを2時間も行うことができるのか」と不安がありました。ところが、2時間はあっという間に過ぎて、息がきれたことなど一度もなく心地良いのです。体の筋が伸び、ほぐされ、血の巡りが良くなり、体中の細胞に酸素がゆきわたるような感じでした。その酸素がお腹の中の赤ちゃんに届いているのかな……と思ったりすると、訳もなく嬉しくなったりしたものです。

 逆子であることがわかった時も、逆子を正常にするポーズで、約2週間で正常な位置に戻りました。先生のお話では逆子になる原因はいくつかあるということでした。病院や、育児書などに出ているポーズは、お腹を縦に伸ばすポーズなので、骨盤が狭くて逆子になってしまった私には、別のポーズでなければ正常にはならないということでした。まさにひとりひとりにあったポーズを教えてくださるというのがとっても正しいことであり、素晴らしいことだと思います。

 毎回最後に、1週間にとった食事内容のチェックをしていただいたことも、本当に大きなことでした。今、何を食べることが必要なのか、ひとりひとりに合わせて教えてくださるのです。また、今まで何げなく食べていた物が、それぞれに体にいろいろな影響を与えていたのだ(良きにつけ悪しきにつけ)ということを考えられるようになりました。それは、現在もこれからも続くでしょう。

 出産の時は破水してしまいましたので、多少は難産だったかと思われますが出産時はもとより、出産前後にもブルーな気持ちになってしまう、というようなことはまったくありませんでした。妊娠を知った当初のような不安や恐怖もまったくありませんでした。

 「35才で初産、42〜43才で最後の子どもを産む」のが良いのでは……という話があることも知りました。これは現代にマッチした考え方だと思うのです。そして、このことが私に勇気を与えてくれました。またヨガ教室で「いわゆる」同期の方達と知り合えたことも心強いことでした。

 私は地域の保健所の主催する「母親学級」には出席しませんでした。資料や友人の話から、その内容がパーソナルな内容ではないと思えたからです。出産した病院の「母親学級」が1回ありましたのでそれは出席しました。出産時の心の持ち方や、呼吸法などの指導でした。

 出産時には、頭の中が真っ白になるとかパニックになるようなこともなく、最後まで正しい呼吸法と判断ができました。助産婦さん、先生にもほめていただきました。お祝いに来てくれた友人には、「顔の毛細血管が切れてないのね。楽なお産だったの?」と言われました。

 出産時にパニックにならずに落ち着いて子どもと初対面できたということが、その後の子育てにも大きく影響しているのではないか、と思います。子どもに対して余裕を持って接することができますし、ガンバリがきくのです。

 また、出産前から中野区野方で自然育児相談所を開いていらっしゃる山西みな子先生をご紹介いただいたのもとても大きなことでした。産後、何回も乳腺炎(乳首の傷から細菌が入ったり、乳腺にお乳がたまっておきる炎症。初産の人に多い)に悩まされたのですが、母乳育児を貫いてこれたのも、山西先生がいらっしゃったからだと思います。

 現在、娘は4月から幼稚園に通うことをことのほか、楽しみにしています。いくつもの幼稚園を見学させていただいて、一番通わせたかった幼稚園です。私の幼稚園選びは、第一に人間教育が充実していて、健康に過ごせ、本人の生き方に選択肢がたくさんあることをポイントにしました。子どもには、いのちを大切にする人間になって欲しいからです。

 もちろん精神的なことを含めてですが、自分自身、そして他の人々や生物の命も大切にできる人間になって欲しいと考えています。そして時代に逆行しているかも知れませんが、最終的には素晴らしい母親になって欲しいのです。自分自身の子どもが、実際どのような母親になるのか……、それは、私自身の子育てに非常に大きな責任があるのではないでしょうか。はたして、私自身の子育ては成功だったのか、失敗だったのか、その答えが出るのは子どもが母親になってどのように子どもに接するのかを見た時ではないのでしょうか。

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