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<あなたと赤ちゃんのためにすこやかな妊娠生活を>

  ●topへ、で戻りま

 

お腹の中にいる時から、いろいろな仕種をしたり、お母さんの声も聞いているよ。
    illust:Hada

産婦人科で“おめでた”がわかったら、
健診の初回で妊娠継続に必要なさまざまな検査を受けます。


 予定月経がなくて妊娠を知ることが多いのですが、妊娠検査薬の市販で、妊娠2週2日目、3日目で産婦人科に来診する人を見かけます。
  妊娠のこの最初の時期は、むやみに薬を飲んだり、レントゲン検査を避けたい時期なので、早く知ることの得はあるでしょう。
 妊娠がわかる4週ころには、乳白色のおりものが増えたり、下腹部や腰に張りを覚えたり、おっぱいが張ってきたり、乳頭、乳輪が茶褐色になったり、絶えず尿意を覚えたりの微妙な変化が起きてきます。5週目くらいからつわりが始まり、普通12週くらいまで続きますが、個人差が激しくまったく感じない人も多いようです。
  妊娠12週くらいからは食欲が増加、下腹部が目立ち始める、疲れやすくなるなど変化は急です。
  初期は、流産も多い時期です。比較的安静に、おおらかに日常生活を送ってほしいものです。初期の産婦人科の健診は1か月に1回です。

1「問診」2「妊娠反応」3「内診」4「尿検査」5「血液検査(血算)」6「血液型検査」7「梅毒血清反応」8「HBs抗原」9「抗体検査」10 「超音波断層検査」11 「ドップラー法」12「血圧」13「腹囲」14「体重測定」15「浮腫(むくみ)」

  初診〜初期の健診   

●健診ではこんなことをします



1「問診」
初診の時だけ月経歴(初潮の年齢など)、分娩歴(分娩回数、人工中絶回数、流産回数、前回の様子など)、既往症、現病歴などが聞かれ、これからの妊娠継続の参考になります。


2「妊娠反応」
妊娠の確認。


3「内診」
医師が膣の奥に指を入れて行う検査です。決して痛くはないのですが、初産の場合はかなりの 抵抗があると思います。しかし、この内診から、妊娠・出産にむけての重要な情報を得ます。身体を固くしないで、全身の力を抜いて受けるようにしましょう。
内診はこれから先分娩時まで続きますが、妊娠の初期では、子宮の大きさ、固さ、形、産道の状態、骨盤の広さ、骨盤内に異常・奇形などがあるかどうか、あるいは腫瘍があるかないかなどを直接皮膚で確かめます。
また、出血、おりものの状態などから、カンジダや性感染症のトリコモナスなどにかかっていないかどうかも調べます。


4「尿検査」
初診では妊娠反応、妊娠しているかどうかを尿で確認します。尿検査は、この後分娩まで健診のたびに必ず行われます。尿でわかるのは「糖とたんぱくが出ているかどうか」です。糖が検出されれば糖尿病が、たんぱくが検出されれば妊娠中毒症が疑われます。もし検出された場合は、安静、入院など適切に処置が行われます。


5「血液検査(血算)」
血液の病気があるかないを調べます。検査項目は非常に多いのですが、たった1回5〜10CCの採決だけでですみます。
検査の内容は、急な時のために、母子間の血液型不適合妊娠に対処するための血液型(ABO式とRh式)、胎児の梅毒感染を予防する「梅毒血清反応」、B型肝炎の胎児への感染を予防するための「HBs抗原」などが必ず行われます。
この他に希望者のみに性感染症のクラミジア、風疹抗体なども調べてくれます。この部分は自費検査になります。これも自費ですが、この他白血病の一種のATLやHIVの抗体検査をする病院もあります。


6「血液型検査」
緊急時の母子間の血液型不適合妊娠対処のため。


7「梅毒血清反応」
胎児への梅毒感染予防のため。


8「HBs抗原」
B型肝炎の胎児への感染予防のため。


9「抗体検査」
風疹、クラミジア、ALTなどの胎児への感染の可能性を確認。


10 「超音波断層検査」
正常妊娠の診 断、筋腫や卵巣のはれをチェックし、胎児の位置や大きさから出産予定日を割り出し、妊娠週数の修正などに役立てるため、超音波をおなかにあてて、おなかの外から子宮内の様子を調べます。診察ベッド脇のモニターに、子宮内の映像が映ります。まだ小さな子宮の中で動く胎児が見られるので感動ものです。病・医院によっては、その映像をコピーしてくれるところもあります。
妊娠初期の最初のころは、超音波断層検査で、子宮腔内の胎のうの有無、胎芽の心拍数、子宮外妊娠ではないか、双子、三つ子などの多児妊娠であるかどうか、胎児が泡状奇胎かどうかを調べます。また、胎児の大きさから妊娠週数の修正をして、確実な出産予定日を知ることもできます。
中期くらいからは、胎児の頭臀長(頭からお尻までの長さ)を計って発育状態を調べたり、心拍を確認したりします。


11 「ドップラー法」
妊娠12週くらいからドップラー装置を使って、胎児の心音を聞くことができます。1分間に140 〜160 回の心拍数は、大人の約2倍。その速さに驚くことでしょう。


12「血圧」
血圧測定では、高血圧になると妊娠中毒症が疑われます。そのために健診の度に測られるものです。健康人の血圧は、上が120 前後、下が80前後です。もし、日頃から高血圧の場合は、医師の注意をよく聞きましょう。


13「腹囲」
母体の変化の参考に、診察台に横になり、おへその上のあたりの腹囲を計ります。個人差があります。初期ではあまり変化はありませんが、これから先どのくらい増えていくか、羊水量は適当かなどの基準になります。



14「体重測定」
お母さんの健康、栄養、むくみなどの状態を見るための測定です。これからどのくらい太っていくのか、初診の測定値はその基準になります。
妊娠中の太り過ぎは、妊娠中毒症を併発したり、難産になったりします。1週間に200 g、出産時までで7〜10Kgの増加が理想といわれています。つわりで減ることもありますが、それは大丈夫。自分で測る時は、いつも同じ状態にするといいでしょう。



15「浮腫(むくみ)」
妊娠中毒症を起こすと身体がむくみます。その発見のための検査です。一番見つけやすい足(すねの部分)を親指で押してみて、親指のへこみがそのまま残るようならプラス、元に戻ればマイナス。初期ではあまりプラスの人はいませんが、塩分の取り過ぎに注意しましょう。



妊娠27週までは、1か月に1回ペースで健康診断を受けることになり、初診以降はぐんと検査の項目も減ります。

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 妊婦さんの多くが経験する『つわり』は、妊娠5週を過ぎるころから始まります。8週ごろからおりものが増し、腰が重く便秘がちになり、つわりの症状は一層重くなっていきます。

 一般的な症状は「空腹なのに食べられない。吐き気がする。今まで好きだった匂いが嫌いになる」などで、人によってはかなり苦しく感じます。しかし、妊娠4か月(12週)ごろから症状は消え、食欲も増加してゆきます。

 つわりを乗り切るこつは、栄養バランスをあまり気にしないで、とにかく食べられるものを食べられる時に、できるだけ口にするということです。

 赤ちゃんは、お母さんが食べられなくても、成長に必要な栄養分をしっかりとっていますから、意外と心配はいりません。

 つわりのない人もいますが、そのような方も安心ばかりはしていられません。食欲にまかせて食べられるだけ食べていると、肥満になりやすい下地をこの時期に作ることになってしまいますから、そのような時には、栄養やカロリーを考えて食事をとるようにしましょう。


********** お父さんに理解して頂きたいこと **********

つわりは精神的な関与が大きいといいます。お母さんをリラックスさせるように、大きな愛で包んでください。同時に、妊娠・出産のお勉強も二人で始めてみてはいかがでしょうか。




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 胎児が母体外で生存不可能な時期、つまり妊娠初期から妊娠22週に達する前に、妊娠が中断してしまうことを流産といいます。そのなかで、妊娠初期に出血や下腹痛があっても、子宮内に胎児やその付属物がとどまっていて、妊娠継続の可能性があるものを切迫流産といいます。

 切迫流産は、横になってもお腹の張りや痛みがいつまでも消えなかったり、出血があったりします。出血は鮮血だけでなく、ピンク色のものがまざったおりものや茶色のおりものも出血の表れですから、勝手に自己判断をせず、まずは病院へ行くことをおすすめします。

流産の原因は一概には言えませんが多くの場合、染色体異常での自然淘汰です。他にホルモン異常、免疫学的問題、薬や放射線の影響、ストレスが原因になることもあります。妊娠を望んだ時から薬や放射線に気をつけ、妊娠したらゆったりとした日常生活を営むことが大切です。

 前の妊娠で切迫流産になったからといって、次回の妊娠もそうなるとは限りません。が、流産の原因をはっきりと解明することは難しいので、2度3度とくりかえすような方は、医師に相談した方がよいでしょう。

妊娠初期の流産は、このほかに

『完全流産』


(受精卵や胎児が完全に、その付属物とともに子宮から出てしまうもの。子宮は収縮していて痛みや出血はほとんどありません)


『進行性流産』
(出血や下腹痛に続いて子宮口が開き、子宮外に胎児やその付属物が出てきてしまうもの)


『稽留流産』
(出血や下腹痛はなく、またはあってもわずかですが、胎児が子宮の中で死亡し、そのまま子宮内に停滞しているもの)


『不全流産』
(卵膜が破れ、受精卵や胎児およびその付属物が、子宮の外に出てしまっても、一部がなお残っているもの)



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妊娠中期は、通常1か月に1回健康診断を受けます。
赤ちゃんの動きを感じられる、たのしい日々。母性愛も深まります。


妊娠中期の健診
●健診ではこんなことをします



《外診》


おなかの外から赤ちゃんの大きさ、位置などを診察します。お母さんのおなかも少しずつ大きくなり、医師がおなかを軽く押すだけで赤ちゃんに触れることができます。赤ちゃんが逆子のことも多いのですが、心配はいりません。


《尿検査》
初期に引き続いて糖やたんぱくが出ているかどうかの検査です。健診の毎回に行われますが、妊娠するとそれだけ糖・たんぱくが出やすくなるということと、妊娠中毒症がそれだけ怖い病気であるという意味でもあり、早期発見に万全を期しているわけです。
普通、最初の診察項目です。紙コップに1cmもあれば十分です。

《子宮底の長さ測定》
子宮の長さ(恥骨のすぐ上から、おなかの上の方の子宮底部までを言います)を計って、基準との差を見ます。基準から大きな差があれば、羊水過多や発育不全が疑われます。



《血液検査》
初期の、赤ちゃんへの感染が予想されるような感染症を発見するための検査ではなく、中期の血液検査はお母さんの健康状態、貧血のチェックが主です。
貧血は、血液中の赤血球が薄くなって起こります。中期以降は身体の水分が増えるので、貧血気味の人が多くなります。貧血を防ぐには、赤血球のもとになる鉄分の補給をしましょう。

《血液中の抗体検査》
初期の血液検査で血液型を調べましたが、この時Rh式でマイナスと判定されたお母さんが受ける検査です。
これは、母子間の血液不適合の場合に備えるためです。
母子間の血液不適合とは、お母さんがRh式でRhマイナス、胎児がRhプラスの時に起きます。この時にお母さんがRhプラスに抗体を持っていると、胎児が危険になります。その抗体を持っているかどうかを調べるのがこの検査です。
もし不適合の場合は、胎児は強い黄疸症状で生まれてきます。この場合、時間以内に胎児の血液交換が行われます。

《超音波断層検査》
初期から引き続きの検査です。おなかの赤ちゃんも5か月以降はぐんぐんと大きくなり、だんだん1画面で全身を写し出せなくなってきます。モニターを見ながら、医師が、ここは赤ちゃんのどの部分といってくれます。毎回のように超音波の画面を見ているお母さんは、この頃には見慣れて、判断しにくい画面も理解が早いようです。
中期では、超音波断層装置を使って、赤ちゃんの大横径(頭の直径)や大腿骨長(大腿骨の長さ)を計って成長を調べたり、手、足、目、口、鼻、心臓、脳などの奇形についても調べることができるようになります。

検査の仕方は、初期とまったく変わりがありません。



《ドップラー検査》
おなかにマイクを当てて、胎児の心拍、臍帯の音、胎盤の音などを聞いて、胎児の成長を調べます。胎児の心拍数は、この時期だと1分間に140 〜160 回くらいが正常。


《腹囲測定》
前回からどのくらい増えているかを調べます。急激な増加は、羊水過多とか多胎児ではないかが疑われます。原因は、超音波断層装置で調べます。

《体重測定》
つわりがおさまり食欲が増してくる時期ですが、その気になっての食べ過ぎは太り過ぎの元です。1週間に300g以上の増加は禁物です。上手な工夫で太り過ぎを抑える食生活をしましょう。

《血圧測定》
そろそろ妊娠中毒症の症状が出始める時期です。その早期発見のために血圧測定が行われます。高血圧は妊娠中毒症が疑われます。

《浮腫(むくみ)》
むくみは妊娠中毒症の中で最初に出てくる症状です。
初期と同じようにすねの部分を押して検査をしますが、もしすぐに元に戻ったとしても、塩分控えめの食事に気を配って過ごしてください。


母乳育児のために乳房に刺激を与えても流産の心配のなくなるこの時期に検査します。乳腺の発達、乳頭の形を調べ、もし陥没している乳頭の場合は、器具を使うなどして赤ちゃんがちゃんと母乳を飲めるような乳頭に治してゆきます。


一般に羊水の量については、個人差があり、妊娠時期によっても異なります。妊娠末期には800mlくらいといわれていますが、羊水過多症で母体の合併症や胎児の奇形、胎児や胎盤の膿腫、臍帯の異常といったハイリスクをもって妊娠したような特別な場合は、「羊水検査」を行うこともあります。


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 お腹の赤ちゃんは、この時期に著しく成長します。すると、当然お母さんの食欲も増すわけですが、「お腹の子の分も食べなさい」とは昔のこと。妊娠前から十分に栄養をとっている現代のお母さんたちは、むしろ「太らないように注意」しなければなりません。

 太り過ぎは妊娠中毒症をまねいたり、腰痛の原因になったりします。また、分娩時に微弱陣痛になりやすく、産道の伸びや広がりが悪いうえに赤ちゃんの成長もあり、分娩が長引く原因になります。

 食事は、妊娠前の食事量プラスアルファ程度に抑え、摂取したカロリーも運動などをして消化するようにしましょう。妊娠前からスポーツをしていた人は、しっかりした指導員や先生がついているのなら、マタニティスイミングやマタニティビクスもよいでしょう。スポーツをしていなかった人もまずは、ウォーキングあたりから始めてみてはいかがでしょうか。いずれも「疲れない程度」が原則ですから、お忘れなく。



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 妊娠中期は、極めて流産の少ない時期です。流産傾向にある人はすでに自然淘汰され、流産の可能性がほとんどない人だけが胎盤を完成し、妊娠中期に入るとみなされているからです。ですから、この時期の流産は、母体に原因があると考えられます。とくに頻度が高いのが頸管無力症です。

 頸管無力症は、外出血や下腹痛などの自覚症状がないまま頸管が柔らかくなり、子宮が開いてしまうもので、そのままだと流産の原因になります。

 この病気には、子宮の出口を縛る子宮頸管縫縮術を行い、流産を防ぐのが一般的ですが、これも絶対安全とはいえません。

 頸管無力症の診断は症状がないために遅れることが多く、また非妊娠時の診断も極めて難しいことから、妊娠時の早期発見が非常に重要になってきます。この病気は続けて起きる可能性が高いので、自分の過去の妊娠経過を、医師に正確に話しておくことがとても大切です。



***************** 生活はアクティブに ****************

 初期の流産を警戒する時期を過ぎ、中期になると、妊娠中で一番の安定期になります。また一番食欲の増す時期でもあります。
 体重の増え過ぎが妊娠中毒症を引き起こす原因になることは、耳にたこができるほど聞いていると思います。
 その日のカロリーはその日のうちに消化をモットーに、アクティブに基礎体力をつけることを基本に生活してください。基礎体力のある人はそれを落とさないようなスポーツなどを。



************** お父さんに理解して頂きたいこと *************

 初めての妊娠でストレスもたまってきます。この時期を選んで二人で旅行をするのもいいでしょう。やがて生まれてくる子供に夢を馳せるのもいいでしょう。とにかく妊婦さんを精神的に一人にしないで。




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妊娠8か月から9か月は、2週間に1度、妊娠10か月に入ると
1週間に1度健康診断があります。

赤ちゃんとのご対面が待ち遠しい、おなかの一番大きな時期。
お母さん、妊娠中毒症・貧血にご注意


妊娠後期の健診
●健診ではこんなことをします

《内診》


分娩がいつ始まってもいい37週前後になると、子宮の出口の開き具合や柔らかさ、胎児の位置、児頭のおり具合などを見て、分娩の日を予測したり、分娩に支障がないかを調べます。もし36週以前に子宮の口が開いていれば早産の恐れがあるので、安静を言い渡されたり、薬の服用をすすめられることもあります。

《外診》
赤ちゃんの位置を確認、逆子かどうか、赤ちゃんの頭が骨盤より大きいかどうかなどを調べます。骨盤の中に赤ちゃんの頭があれば正常。逆子の場合は、医師が正常に直したり、体操で正常に戻したりします。児頭骨盤不均衡は超音波かレントゲンで詳しくチェック。

《子宮底の長さ測定》
恥骨のすぐ上から子宮底部までを計り、標準値(6〜10か月になると、妊娠月数×3+3)と大きな差があるかどうかを調べます。差がなければいいのですが、もし大きく差が出れば、羊水過多などの疑いが出てきます。

《尿検査》
後期では妊娠中毒症が最も要注意です。そこで、尿検査でたんぱく・糖が出ていないかどうかを毎回調べ、注意深く見守ります。ここでもし妊娠中毒症なり糖尿病が発症すると、胎児の発育に後れが出てくるのです。くれぐれも塩分、水分、カロリーの摂り過ぎ、その結果の太り過ぎにご注意。




おなかの赤ちゃんの状態をすべての面からより詳しくチェックします。
まず今までの検査と同じように、赤ちゃんが正常に発育しているかどうかを知るために大横径(頭の大きさ)、大腿骨長(大腿骨の長さ)を計ります。つぎに胎児の体に異常がないかどうかをより念入りに調べます。
逆子ではないか、へその緒が巻きついていないか、赤ちゃんの頭が骨盤を通れるかなども、ここで観察することができます。
胎盤の位置は、前置胎盤ではないかどうか、羊水の量は正常かなどもチェックします。
もし異常があれば、特別の処置がされます。

《ドップラー検査》
赤ちゃんの心音、心拍数から健康を確認する検査です。妊娠後期、分娩までまだ間がある時の赤ちゃんの心拍数は、ややゆっくりめで1分間に120 〜140 回が普通です。


《腹囲測定》
おへその上の腹囲を測定します。中期に比べると一段とおなかも大きくなっているはずです。個人差が非常に大きいので一概には言えませんが、100cm 以上では大き過ぎ。

《浮腫・むくみ》
妊娠中毒症は後期になって起こることが多いものです。診察台にあおむけに寝て、足は立てるか伸ばすかします。すねの部分を親指で軽く押して、ぺこんとへこんだままだと妊娠中毒症が疑われます。
高血圧、たんぱく尿、体重増加、むくみなどが妊娠中毒症の症状です。塩分、カロリーの摂り過ぎには十分に注意をしましょう。

《体重測定》
出産までに、妊娠前の体重プラス10Kgまでが安全圏です。後期は特に体重の増加しやすい時です。1週間に400gを限度と考えて、太り過ぎには十分な注意を。

《血圧測定》
妊娠中毒症発見のための検査です。標準は、上が120 前後、下が80前後とこれまでと変わりません。後期では、高血圧症の人が少なからず出てくる時期です。何回も言うようですが、塩分の摂り過ぎ、カロリーの摂り過ぎに十分な注意を。


妊娠後期には、胎児の健康状態を調べる「ノンストレステスト」が加わります。ノンストレステストは、子宮の収縮の有無と胎児の心拍数とそのリズムのパターンから判断します。通常胎児の心拍数は、1分間に120〜160くらい、この値を大きくはずれている場合は、胎児がお腹の中で苦しい状態にあると判断されて適切な処置がなされます。

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体重が増え、お腹がますます大きくなり、体つきはすっかり妊婦さんですね。この時期になると、お産を控えて緊張感もだんだん高まってきます。


 妊娠後期で一番気をつけたいのが妊娠中毒症です。

●最高血圧が140以上、または最低血圧が80以上ある。

●全身、とくに膝から下の部分にむくみがある。

●尿検査で、たんぱくが出る。

 妊娠中毒症は以上の特徴的な症状を持ち、これらを妊娠中毒症の三大症状と呼びます。

 妊娠中毒症の原因は、まだはっきりしていませんが、全身の血管が縮みあがるため、さまざまな症状が出てきます。軽い場合は、母子ともにさほど影響はありませんが、重症の場合は厳重な管理が必要で、入院を要します。

 この病気は、妊娠以前から高血圧や腎臓が悪かった人と、妊娠以後にこうした症状が表れる人との2通りに分かれ、後者は妊娠9か月ごろから表れます。定期健診は必ず受けて、塩分・水分・カロリーの取り過ぎに注意し、体重が増え過ぎないようにすることが肝要です。ちなみにこの時期の体重増加は、12週で400gが標準です。


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 妊娠すると血液の量は4〜5割増え、水血症といって生理的に血が薄くなる傾向があります。特に血液が増える6〜8か月ごろは、貧血が起こりやすいので要注意です。

 お母さんがひどい貧血でも、赤ちゃんは、胎盤を通して自分に必要な鉄分を吸収しているので心配はいりませんが、お母さんは、出産時に異常出血しやすく、出血性のショックに陥りやすくなります。また、産後も貧血と疲労などで、かなりつらいものになることもあります。

 貧血防止には鉄分の多い食品をたっぷりとることです。レバーに抵抗のある人は、あさり、ほうれん草など、ほかの食品で工夫するようにします。食事で解消されない場合は、鉄剤が出されます。便が黒くなったり、便秘や下痢になることがあるので、あらかじめ知っておくとよいでしょう。

《貧血対策》


後期になると貧血も多くなります。また、分娩時には個人差があるものの出血をします。日頃から貧血気味の人は鉄分の多い食物、例えばレバーとか、かき、あさり、しじみなどの貝類、ひじき、青のり、納豆、卵、レーズン、プラムなどを上手に組み合わせて摂りましょう。同時にたんぱく質、銅、ビタミンB12、ビタミンCも必要です。検査でヘモグロビン値が10.5以下の場合は、増血剤の服用を勧められることもあります。


たまごとりレバーぶたレバーぶたもも牛モモかつおなまり節まぐろあさり
かきいわしにぼし納豆絹トウフ生揚げほうれん草春菊小松菜干ひじき



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 胎盤の位置が子宮の下方、出産時に赤ちゃんの通り道となる部分にあるものを前置胎盤といい、200の妊娠に対して1の割合で起こるといわれています。

 前置胎盤は、子宮の出口を胎盤がふさいでしまうので、子宮の出口が開いてくると、血管豊富な胎盤から、母体の生命にかかわる大出血を起こす危険性をはらんでいます。

 はじめは警告出血という痛みを伴わない鮮血が出るのが特徴で、出血は少量ですが、必ず病院へ行くようにしましょう。出血が多量であれば、37週未満であっても、帝王切開が必要になる場合もあります。もちろん胎児にとっても、出血がひどければ胎内における低酸素状態による影響はまぬがれません。

 最近では、超音波検査で胎盤の位置も確認でき、妊娠中期でもわかるようになりました。また、前置胎盤とわかっても妊娠中期であれば、その半数が子宮の発達とともに胎盤の位置が上方に移り、分娩時には前置胎盤でなくなります。ただしこの場合、前置胎盤の状態で早産にならないように注意しましょう。また、妊娠後期に前置胎盤とわかった場合は、安静を保ち、出血があったらすぐに診察を受けてください。



**** お父さんに理解して頂きたいこと ****

分娩も間近に迫りお母さんは期待と不安でナーバスになっています。この時頼れるのが本当のパートナーです。心をしっかりと受け止めてあげてください。ところでお父さん、おむつ代え、沐浴の実習はお済みでしょうか。分娩後1週間くらいで親子3人の生活が始まります。手伝えるところはどんどん手を出して、初めてのお母さん稼業で疲れているパートナーを助けてあげてください。



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