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妊婦さんと私たちとの焦点

八十島マタニティクリニック院長

八十島唯一 先生

BeMam vol.000

 妊婦さんの中には、「自然に任せておけばみんないいお産ができる」と、思っていらっしゃる方がいます。

 中には「医師が手を加えるとおかしくなるのでは?」と考える方もいらっしゃいます。

 もともと、お産というのは自然なものなのですから、そう考えるのも無理はありません。確かに、本当に何にも手をかけなくても、初産からうまくいく人がほとんどです。

 しかし、人間は動物と違って、だんだん進化してきています。自然の中で自力で出産してゆく動物たちと本来は同じであったろう人のお産も、進化とともに、お産向きでなくなってきている面もあります。そして、知的な環境を身の回りに施しながら社会生活を営んでいますから、お産の場でも、より大きな安全のために医療の進歩があり、診療行為があります。

 そこには医療に携わる者ゆえの焦点があるわけですが、その焦点が、そうした妊婦さんとの間にギャップが出ているということを、わたしはお話ししたいと思います。

 まず、現実的にお産の様子を大別してみると、本当に何にも手をかけなくてもうまくいく優良分娩。ごく普通の分娩。そして、どうしても医療の手を施さなければならない分娩が一部にあります。それは、妊婦さんの顔を見ればこうなる、とわかるものではありませんから、妊娠中の経過がいい場合でも突然難産になってゆくケースもあるわけです。

 われわれ産婦人科医の立場からすると、難産を何とかして早く見つけたい、と「難しくなるお産」を絶えず念頭において診療しているのですが、こうした正常分娩から異常分娩に急激に変化する可能性を秘めている妊娠に対しても、お母さん方は「自分も優良分娩でゆくんじゃないか。そうならなきゃおかしい」と、当然のことのように思い込んでしまっているため、特殊な分娩など、お産のスタイルばかりに焦点を合わせてしまっているんです。

 だからといって、決してお産がみな怖いということにはなりませんが、具合が悪くなった時にどうしたらよいかということも頭に入れておかないと、あまりにも情報を鵜のみにし過ぎてしまい、いろいろな形の分娩を選んではみたものの、結果が悪かった時の精神的なギャップが大きく出てきてしまうんですね。

 また、難しいお産になって、輸血などの必要性があったり、緊急の手術に対応するのには、短時間に多くの人手が必要となります。その意味から、医療スタッフが充分にそろっているウィークデーにお産が多くなっているのは、医療の側はさておき、安全という面から妊婦さんに大きなメリットがあることを知ってほしいと思います。誘発分娩の目的のひとつには、この様な意味もあるわけです。

 それが、現代ならではの安全策といえるのです。

 要するにわれわれ医師は、ベストな状態で何とかお産を安全にしたい、と願っていますが「安全なお産がしたい」ということに関しては、妊婦さんとも共通しているわけです。形式的には、妊婦さんが求めていること、考えること、その方法との間にずれはあるかも

 しれませんが、この「何とかしてお産を安全に」という共通点を、今後の社会の中でよりよい形で、妊婦さんと私たちで進展してゆけたらと思うものです。

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