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将来のためにも産む性を大切に

川添産婦人科

力武義之

BeMam vol.12

 人間には、産む性と産ませる性の2通りしかありません。産む性は女性、産ませる性は男性が担っていることは、妊娠をしている人は、とっくの昔に解っていると思います。

 では、妊娠をする前に、あるいは結婚をする前に、自分が産む性であることを考えたことはあるでしょうか。

「立派に妊娠している私たちに向かって、いまさら何でそんなことを言い出すのだろう」といぶかる方も多いでしょう。

 男と女は、教育の場でも、仕事の場でも、生活の場でも法のうえでは平等になりました。平等という精神は必要ですし、とても大切なのですが、身体のしくみは男と女は違うという大きな問題が、いつの間にかどこかにいってしまっているというのが現代でしょうか。身体の違いの問題を積み残したまま、「産む性」である女性は、あるいは「産ませる性」である男性も「自分が生きていくこと」だけを考えてつっぱしって、結婚して妊娠して初めて男であり女であることの認識をする、つまり、妊娠で初めて「産む性」と「産ませる性」の現実に気づくわけです。

 でも、それもしかたないとも思うのです。というのは、もし、考える時間があったとしたら、わずかの暇を利用して中学、あるいは高校での「性教育」の時くらいでしょう。

 「性教育」といっても、実情は今始まったばかり。「産む性」と「産ませる性」の深い意味までは教えられずです。

 「産む性」である女性は、妊娠でそれまでの生活とか生き方を変えなくてはいけない事態に立たされることもあります。

 産む性の意味が本当にわかっていれば、そのことを折り込んでのライフスタイルを、十代のころから考えて、暮らしの隅々に反映させていくのでしょうが、今のところは、すべて区別なしの平等の世界のようで、興味本意での性交や、ストイックなダイエット、スナックばかりの食生活、たばこ、酒など、「産む性」をむしばむ生活があふれています。

 妊娠は、もし産む性が正確に理解されていれば、病気ではなく生理的なものですから、普通の、今までの生活の延長線上にあるもので、妊娠したからといって、特別なことは必要がないのです。

 「産む性」を考えることは、この先長く生きていく自分を大切にすることでもあるのです。

 妊娠は、「産む性」である自分自身をもう一度見直してみるいいチャンス、スタート地点だと思います。

 これから分娩をし、かわいく産まれた赤ちゃんも年ごとに成長し、やがてあなたが子どものために性教育をしなくてはいけない時代に入るでしょう。その時に、しっかりと「産む性」を「産ませる性」を教えられる両親になっていてほしいと思います。

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