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今、おなかの赤ちゃんを守れるのはお母さんだけ

葛飾赤十字産院産科

許田マチ子

BeMam vol.9

 安全対策の第1は太り過ぎないこと。妊娠前の体重プラス8〜10kgが標準ですが、妊娠前の体重も問題です。骨盤の形のよしあしは別として、骨盤の大きさは身長に比例するといわれています。ですから、母親を目指すのなら(身長−110)を標準体重として考え、無理なダイエット、野放しの体重増加は防がなくてはいけないのです。無理なダイエットで生理がないというのは、卵巣機能が低下して、極論ですが体がおばあさん状態ということ、また太り過ぎを妊娠中に減らすには、それは大変な努力が必要で、危険も多いのです。

 なぜこんなに妊娠中の太り過ぎを注意するのかといえば、妊娠中毒症を引き起こしたり、胎児の発育が悪かったり、逆に巨大児になったりと異常をおこしやすいだけでなく、分娩時にもなかなか陣痛がおこらなかったり、時間がかかったりで難産になりやすく、帝王切開になる可能性を多く含んでいるからなのです。

 太り過ぎを防ぐには、食事のカロリー計算をしっかりすること。そしてバランス良く。偏食もしないように。糖分の多いおやつは考え物。暴食、暴飲を避ける。適度な運動もして、規則的な生活をすること。

 「全部守るのは大変そう」と思いますか。でも食事に注意して、しっかり家事をすることで適度な運動になるし、その後少し休養すればいいのですから、習慣にすればそう大変ではないでしょう。体重コントロールは、妊婦さんにできる最大の防御です。

 妊娠中遠くへ旅行がしたいという相談も良くあります。1〜2時間の範囲で、過密なスケジュールや交通渋滞などを避け、ゆったりした計画をたてましょう。何が起こってもおかしくないのが妊娠期間なのです。

 いざという時、いつものかかりつけの病院に行けるのが理想です。

 また、人混みの中にすすんでいって、かからなくてすむ病気に感染したりは、避けて通ってほしいものです。自転車に乗る、車を運転するなどもおなかの赤ちゃんを考えて避けてほしいことです。妊婦さんは生理的に反射神経が鈍くなります。自分では気がつかなくても、ブレーキを踏むのが遅れたり、機敏にかわすことができないこともあります。二人の命がかかっているのですよ。

 経妊婦さんの場合は、動き過ぎが問題です。「上の子が」気がかりでしょうけど、おなかの赤ちゃんのことも忘れないように。

 最後に里帰り分娩のことを。私としては、最初から同じところで妊娠、分娩をするのが、その経過を良く把握できることから理想的だと思います。もし異常があれば早く発見でき、早く対応ができます。体重のコントロール指導もしやすく妊娠中の合併症の予防、分娩の異常もある程度予測できることもあります。いろいろな事情で里帰り分娩を希望するのなら、里帰り先の先生に妊娠初期に一度健診を受けて入院の予約をし、病院の雰囲気、システムを見ておくといいでしょう。なるべく妊娠9か月の間に里帰りをすませて出産、1か月健診が済んでから自宅に帰ってくる、そのくらいのゆっくりスケジュールをとることをお薦めします。

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