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しっかり歩き、楽(らく)に産もう

近藤産婦人科医院

近藤和二 先生

BeMam vol.000

「お産をするところ」というだけが産婦人科の本分ではないという考えにもとづいて、私どもの医院では、1990年から骨粗鬆症・尿失禁・リューマチといったほとんどが女性に見られる3つの病気についても取り組んで参りました。

 以前に比べてお産の数の減少とともに、妊婦さんの数は減ってきたものの、近年のこれらの病気の増加に伴い、待合室には若い方からお年を召した方まで、実に幅広い年齢層の女性がいらっしゃいます。

 お産のこととなると、当院では特別目新しいことは行っておりません。ただひとつ私のモットーを端的に申し上げますと、

「しっかり歩き、楽に産もう」ということになります。

 妊娠中の体重管理および分娩にあたって、下半身を鍛えるために、まずは「毎日歩く」ということを勧めています。マタニティー・ビクス、マタニティー・スイミングも下半身を鍛えるという点では、考え方は同じだと思いますが、営業的であり、お金と場所が必要になります。

 これまでにも、このコーナーのタイトルの中に、

「毎日30分歩きましょう」とおっしゃっている先生がおられますが、まったく同感です。妊娠の前期は30分、距雛にして2〜3キロで良いと思いますが、後半はもっと距離を伸ばし、時間も必要になります。しかし、一気に長距離は歩けませんので、毎日続けることが理想的です。 

 具体例で言いますと、36週以上でお産の重そうな妊婦さんには、「1日5キロを2時間くらいで歩きなさい」と指導しています。最近、妊婦さんは自動車で通院する方が多く、お産に必要な下半身が鍛えられない。例えば切迫流産で絶対安静治療をしている妊婦さんは、難産で帝王切開が多いんです。それはまったくおかしな話で、今にも出産しようとしている妊婦さんに点滴・投薬・絶対安静で治療することによって、下半身が弱って難産になるケースが多々あります。

 そこで私は、状態にもよりますが、トイレのある部屋に入院させず、あえてトイレに近い部屋に入っていただき、少しでも歩いて下半身の衰えを予防するようにしています。また、治療も原則として35週までにし、その後はなるべく自然分娩にするようにしています。

 距離によっても変わりますが、通院には原則として「歩いて来て、歩いて帰って」もらいます。非常に遠い方は、当院から2キロほど離れたスーパーの駐車場、それも出入□から一番遠い所に車を止めていただく(笑)。そしてそこから歩いて来てもらうのです。

 ある妊婦さんは、骨盤が小さく帝王切開の可能性が非常に高いので、「一生懸命歩いて下さい」と指導しておりました。月躍日清々しい顔をして来院され、日曜日に鍾乳洞の中をよく歩いたと聞きました。その結果、胎児が骨盤によく下がっており、帝王切開の必要がなくなり、無事普通分娩で出産したという実例もあります。

 また、体重管理面の持論になりますが、できるだけ間食はしないこと、食べ物を残すことを気にせず、食べる必要のない時には食べないようにすることを指導しています。これは妊婦さんのみならずあてはまることで、長年健康および一定の体重を保ち続けている私自身の体験によるアドバイスです。

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