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健康なお母さんから健康な赤ちゃんを無事出産する

イフ・クリニック産科・婦人科院長

石川孝次 先生

BeMam vol.000

 出産という場面では初めにかかげた「健康なお母さんから、健康な赤ちゃんを、無事出産する」

 この3つがなんと言っても大きな大黒柱でありますね。妊婦さんやご家族がなにをおいても望むことがこれであり、わたしたち医師が応えるべき点もそれにつきます。

 これは産科医療と妊婦さん側との望むべき合意点でありますので、それらが無事に達成されれば双方満足して「よかった。よかったね!」と言い合えることになります。

 五体満足の子どもが授かったというのはそれだけで百点満点で本当に喜ばしいことです。一生懸命生まれてきたのだから、それはそれはかわいいですね。慈しんで愛おしんで育ててあげましょう。

 日本では先人たちの努力や医療の進歩で母体の死亡率や赤ちゃんのそれを世界一低くすることができました。ところが世界にはいろいろな国があり、そこまで達していない国もたくさんあります。さらに医学が進歩するにしても生まれるお子さんの全部が全部、五体満足の子が授かるというわけでもありません。100人から200人に一人、障害を持ったお子さんとか、極端に未熟であるとかで、かなり医療の手を必要としたり社会のケアを必要とする子がいます。産科のドクターが一生懸命医療の中で頑張ってもそういうお子さんは自然発生的にも出てしまう。それが現実なのです。

 その子たちも社会がケアしてあげることが必要です。そのためにはおぎゃー献金のような活動もあります。聞いたこともあるかもしれませんが、私たちもその意義を認め、妊婦さんたちと一緒にやっていますし、このようなことは今後もずっと続けられることを願っています。

 いま、お子さんをお生みになるのは20代から30代の方ですから20数年から30年先に次の出産世代が来て、またその30年後ぐらいに次の世代が誕生する。いわゆる世代のスパンというのは30年ぐらいですね。しかし、10年、20年、30年先というのはなかなか読めませんから、いま、おぎゃーと誕生した赤ちゃんが幸せに生きていって欲しいと願った時、将来のわが国の社会がどうなっているのか?世界がどうなっているのか?という視点を持つことも必要でありましょう。よい環境を整備して保全しておいてあげれば、この子たちも将来恵まれた社会の中で暮らして行けるわけです。

 わたしは産科医療の中でよく考えるのです

「わたしたちはみなさんとともに次の世代をつくって世に送り出す責任とともに、それを育んで行く責任を共有している」と。

大きく見れば「子どもは家庭・家族の大事な生命であり財産」、と同時に「社会の財産」でもある。

 とりわけ次の時代を考えた時、かれらにはよい社会を作っておいてあげたいものです。これからの社会・世界を健やかに担っていってもらうためにも。

 わたしたちが育もうとしている幼い命に対し、よりよい環境を与えてあげるためにも、生命が生きて行く社会環境とか世界環境・地球環境などを含めて現在を生きている我々はグローバルな視点からもいろいろ考えていきたいですね。

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