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妊娠・出産は妊婦さんとの共同作業

星野産婦人科医院

星野廣利

BeMam vol.5

 妊娠、出産の大部分は正常なんです。そこで、母親学級では「妊娠、出産は、医者、看護婦、助産婦、妊婦さんの共同の作業」だから、たくさん話し合いをしましょう。そのためには「話し合いのできる、相談できる医者を選べ」ということを真っ先にいいます。実際分娩に関して、医者が入り込める部分はすくないんです。医者は、分娩の周辺にいて、その周辺の監視をしているわけです。主体性をもっているのは妊婦さんの方なんです。

 妊婦さんが主体性をもつことで、医者との間に話し合いも相談ごともできて、お互いに信頼関係ができてくると思うんです。信頼関係のできた分娩は、安全分娩につながるのです。

 私の病院で最近タイ人の妊婦さんが出産をしたのですが、この人が、タイ語しか通じない人だったんです。この時は信頼関係ができなくて、分娩の時は大騒ぎで大変でした。信頼関係ができていればそんなに大騒ぎということはなかったと思いました。

 妊婦さんが主体性を持つ、言い換えると「納得のいくお産」をすることということです。

 お産は、妊婦さん自身が主役です。医者はその主体性を重んじて周辺で監視、家族の方も妊婦さんの主体性を生かしてほしいですね。

 とにかく医者を特殊に見ないで、疑問点は何でも相談するといいと思います。小さな疑問が大きな不安をつくっていくこともありますから。

 初診の時には「3つの妊娠中の原則」も話します。体重の増加と栄養の問題そして妊婦さんの感ずる異常です。

 たとえば、妊娠10か月で10kgは増えます。この10kgは子宮の中の赤ちゃんの体重と、羊水などで約5kg、この5kgをおなかに抱えているのだから、それを支えるお母さんの筋肉も、血液も肝臓、腎臓、心臓だって大きくなるのです。10か月の腎臓は、正常時プラス1/3、血液量は40%も増えています。「お母さんの背中は丸い」ってうたがありますけど、お産のすんだお母さんの肩甲骨のしたに丸い脂肪の塊ができるんですね。だからお母さんの背中は丸く見えるんです。

 妊娠中にお母さんが蓄えた脂肪は、出産後6か月の赤ちゃんを育てる栄養になるのです。だから6か月でもとの体重に戻るのが普通なんです。戻らなかったら、妊娠中の食習慣が残ったという意味になるのです。

 異常はどんなに小さなことでも相談してほしいものです。たとえば、寝る時の姿勢とか、むくみとか足がつるとかですね。私はそんな質問の時、寝る時は左を下にすれば血行が良いし、むくみは、妊娠中毒症の時でも3日も寝れば治るとか、足がつったらもまないですぐにたって歩きなさいとか。とにかく妊婦さんと私達が協力して、ご主人は痛みの一端を外からカバーしてあげる、そんなお産がベターです。そして、赤ちゃんが子宮口を通過して初めて強いお母さんの顔になるんです。

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