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妊娠から個性的な育児を

三井記念病院産婦人科

本多 洋

BeMam vol.9

 妊娠期間をネガティブではなく、ポジティブに過ごしてほしいというのが私の願いです。ですから、妊娠期間中の生活の「枠」というものは設けたくないですね。

 たとえば胎教という言葉があります。昔中国の王様が生まれるにあたって「悪いことを見ない、言わない、聞かない」をお母さんが守ったらいい子が生まれた、ということに由来しているわけですけど、これはネガティブな考え方だと思います。

 「慎む」という考え方が大きくでています。以前でしたら、運動とかセックスが慎むことになっていましたが、そんなことはありません。妊娠前までのように、どんどん買い物に行くのもいいし、気分転換で母親教室に出てみるのもいいですよ。

 「憂鬱な気分にならない」ということでしょうか。憂鬱な気分は、ホルモン分泌に影響を与えます。それはまた、赤ちゃんの発育に影響してきます。たとえば、クラシック音楽がいいといっても、それが嫌いなら憂鬱になってきますね。それよりは自分の好きな現代ポップスを聴いたほうが、ずっとポジティブです。

 ポジティブに生活するには「人並み」とか「平均」という言葉よりも、「個性」という言葉を考えてはどうでしょうか。

 というのは、妊婦さんたちが、体重の増え方とか、胎児の大きさが人並みではないと悩んでるのを良く聞くからです。

 妊婦さんの体重にしても、胎児の体重にしても全て個人差があります。それぞれの妊婦さんに合った、ちょうどいい大きさというのがあるわけで、一並びに「これ」ではないのです。他人と同じになりにくいことでコンプレックスを持つことはありません。もっと自信を持って、はつらつと、落ち込まないで自分のライフスタイルを持ってほしいですね。

 お母さんが良い影響を受けて、明るくはつらつと生活していれば、間接的にお腹のなかの赤ちゃんもいい環境にいることになります。

 今は、個性化の時代といわれています。せっかくの時代を生きているのですから、おなかに赤ちゃんのいる時から「みんなで渡れば怖くない」式ではない、個性的な育児を考えてみてはどうでしょうか。お母さんそれぞれにその力があると思います。

 注意したいのは、ポジティブなライフスタイルといってもむちゃはいけませんよ。節度は必要です。ご自分でその「節度」を設定するのが一番いいのですが、もしできない時は、主治医の先生に遠慮なく聞いてみるといいでしょう。聞きにくいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。診察室で聞き難かったり、聞き逃したことは、電話できいてみるのもひとつの方法です。家にいると案外落ち着いて、整理して聞くことができると思いますから。

 妊娠中いつも明るく、夫婦仲良く共同作業であるお産に向かってほしいですね。

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