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手づくりのお産を

青地産婦人科医院院長

青地秀樹 先生

BeMam vol.000

 僕のところは、妊婦さんが滋賀県各地からいらっしゃいます。

「そんなに遠くから来なくても」と言うと、

「私はここで生まれました。だから、私もここで産みたいんです」

 という答えが返ってくる。2代目、3代目の妊婦さんたちなんですね。もちろん、それは「産科医冥利」につきますから、そんな妊婦さんたちのために、いわゆる「手づくりのお産」をプレゼントしようと思ったわけです。

 まず第一に自然分娩で、「お産してよかったな〜」というお産ができるように心がけています。そのためには、妊娠中から産後のケアまでを、トータルで見つめてゆきますね。

 僕は妊婦生活のなかで、特に運動面に力を入れています。昔は家事をすることがいい運動でしたが、現代の家事は機械化されて、楽にこなせるようになりました。また、核家族化が進んでいますから、食事なども「今日は、スーパーかコンビニのできあいのもので済ませるか」と、なるわけです。

 そのような方にも、マタニティスイミングやマタニティエクササイズ、産後のエクササイズをおすすめするとともに、指導に重点を置いています。妊娠中も産後も、自分の健康管理にもっと関心をもってほしいですね。

 それと同時に、共に運動をすることによって、妊婦さん同士や助産婦さんとコミュニケーションできますので、楽しくお産を迎えられるのではないでしょうか。今の女性はずいぶんスマートになりましたが、中には体重が増えるときに、すごい増え方をする方がいらっしゃる。よいお産をするためにも、体重を増やし過ぎないように気をつけてほしいですね。増えて10Lまで、7〜8Lに抑えるのが理想です。

 妊娠中毒症は、やはり体重の増加や食事の摂り方が一番の原因になっています。塩分を多く摂り過ぎたり、急に体重が増えてきたりする妊娠後期には、どうしても合併症が起こりやすい。妊娠中毒症になると、胎盤が離れてしまったり、赤ちゃんの発育が悪くなったりします。自己管理は、妊娠中毒症の予防になりますからね。

 それから、分娩の時に妊婦さんを励ましていただくために、ご主人にも分娩室に入ってもらう。どんなに長いお産にも、たえずスタッフが入って、妊婦さんを励ますことも忘れません。

 入院中の食事は、おいしく食べていただくために、旬のものを使った温かい家庭料理が中心で、器にも配慮しています。メニューには、昔ながらのひじきの煮物などもあるんですよ。

 産後は、アフターフォローにも気を配っています。核家族の方が多いですから、育児面の悩みも出てきますね。「こんな簡単なことを聞いていいのかな」と、誰にも相談することができずにいる方もいますから、退院して一週間ぐらい経った頃、こちらから電話で、相談はないか聞いています。通常助産婦さんにしてもらっているのですが、問題点があった場合は、みんなでフォローしています。少子化が進んでいるため、中には1人の子どもに一生懸命になり過ぎて盲目的になる方にも、注意をしてあげるようにしています。

 また、僕は絵が好きで自分でも描いたりしますが、診察室は花の絵で統一、待合室は人物、廊下、各部屋にもそれぞれ工夫して絵を飾っています。入院時に絵を見ることによってほっとするという妊婦さんもいらっしゃいますから。そんなリラックスできる雰囲気づくりも大切にしています。

 今後も、「手づくりのお産」を大事にしてゆきたいですね。

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