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●新しくお母さんになる方に

産院への調査から現状やその大切なことをみてみましょう  <BeMam MESSAGE 特別号 S-file より>
 全国の産婦人科の検査はどんな様子なの?
 先生方は、現状をどのように思っているのかしら?
 アンケートの結果をベースに編集しました。

<妊娠中に行なう検査のお話> INDEX

実施している検査内容で

今の検査内容で問題は?

初診後、妊婦さんは規則正しく(指示通り)健診に来ますか?

健診の必要性をもっと知って欲しいと思いますか?

健診時に心のケアが必要と思われる妊婦さんを見かけますか?

同、心のケアが必要と思われる妊婦さんへの対応は

超音波診断について

妊娠〜産後の喫煙について

妊娠中から母性が啓発できる指導の必要性は

あなたの施設では、妊婦さんの心の問題も

ここで話題にしている検査項目の説明



  実施している検査内容で


妊娠中に行なう検査、健診で実施している項目をチェックしていただきました。検査内容は次の項目です。
 B型肝炎、C型肝炎、梅毒、貧血、血液型、HIV、クラミジア、風疹抗体価、ATL、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、その他です。結果として、サイトメガロウイルスとトキソプラズマ以外の実施率はかなり高く、また地域的な方針により検査内容の一部が有料になっているなどの理由で実施率は異なるようです。<●妊婦検診全般、スケジュールは更新時アップ●
上の検査項目の説明


  今の検査内容で問題は?


続いて現状の検査システム・内容で問題や心配はないかの設問をしてみました。
『ある』と答えたのは全体の8%で、ほとんどの施設で『特にない』との回答を得ました。また、『誤診・チェックミスが生じたことがある』は3施設のみ。検査が比較的しっかり行なわれているものの、8%の『ある』の人たちの内容から今後の反省が読み取れるようです。
 そのおもな問題・心配で寄せられた内容は次のとおりです。

◆HIV感染者が増加している中、HIVを行なっていないのは心配。母乳を推進していながらATLを調べていないのも心配。
◆STD関連では、強制的に検査はできないので、特にHIVについては心配がある。
◆患者様負担が多い事。
◆HIVは必要。
◆性病が広まっているのではないかと心配で、クラミジア検査なども入れた方がいいのではと思います。
◆検査項目を増やしたいが、金銭的な問題がある。
◆妊娠初期1回のみ検査では、妊娠中の感染をチェックできない。
◆妊婦の健診コストを考えオプション検査を多く設定しているが、できれば通常の実施項目としたいのが本音だ。
◆全く健診を受けていない者の飛び込み分娩への検査対応。
◆HIV以下チェックしておきたいが、コストが高くなるので希望者以外施行していないのが気になる。
◆一部は自治体の負担で無料。その他の検査は、必要時、又は妊婦の希望により自費で行なう点。
◆基準(新しい)を決めるべき。
◆伝染性紅斑を入れるべきか悩んでいる。トキソプラズマは妊娠後期にもすべきではと思っている。
◆HIVについては、最近の患者増のため、必ず行なった方が良いのかどうか、自分でも思案しています。
◆妊婦さん自身の認識不足が心配。こちらの説明が不足しているのかもしれませんが。
◆一度だけでなく再度の確認をすることが必要。

●上記回答施設様
室蘭総合病院、豊岡産科婦人科、坂井医院、岩手医大産婦人科、産科婦人科小児科三井病院、東北中央病院、前橋赤十字病院、川口工業総合病院、小野産婦人科、川越産婦人科医院、相模野病院母子センター、レディースクリニック細野、高岡市民病院、かみいち総合病院、林メディカルクリニック(順不同)--同様の回答が他施設からもありました--


  初診後、妊婦さんは規則正しく(指示通り)健診に来ますか?


 受診する妊婦さんは規則正しく来院するかを聞いたところ、62%が『来る』と答え、38%が『来ない』と答えています。この受診率の数値に関しては課題が残りそうです。


  健診の必要性をもっと知って欲しいと思いますか?


 この結果を受けるかのように、62%の医師が妊婦さんにもっと健診の大切さを知ってほしいと答えています。
 いろいろな症状で早期発見が効をそうするのも健診の大きな役目です。
 みなさんも健診はしっかり受けるようにしましょう。


  健診時に心のケアが必要と思われる妊婦さんを見かけますか?


 医療技術の進歩により、出産時の安全性が高まっているとはいえ、女性にとって出産は一生に1〜2度の大作業。その舞台では心理・心境も人それぞれ、いだく不安もいろいろです。
 そこで心当たりの10項目をあげて質問をしたところ、次の順位となりました。

 妊婦さんが必要とする心のケア、その理由を多い順にしてみると

 1位、出産への恐怖
 2位、経済的な不安
 3位、持病との関連
 4位、望まない妊娠
 5位、家族の反対
 6位、その他
 7位、パートナーの反対
 8位、医療施設との相性

 結果は、前回2001年時とほぼ同じで、まさに時代を反映した結果といえます。出産への恐怖は、母親教室などで出産への理解を深めることやカウンセリング、ソフロロジー法などで自己意識をしっかり持つことで克服できます。
 また、ひどいときには無痛分娩法やあらかじめ帝王切開が選択されるかも知れません。
 その他、妊娠期にはホルモン作用による情緒不安定やつわりなどもあり、この時期における精神ケアは、今後ますますその必要性が増してくることでしょう。
 全体的には、どのくらいのパーセンテージで心配な妊婦さんがいるかの設問では5%以下が圧倒的に多く、2〜3%とする回答施設も多く、ほとんどの場合、みなさん健やかに出産されていると思われます。


  同、心のケアが必要と思われる妊婦さんへの対応は?


一般的には、幸せな妊娠、そして出産。本来はそのための産科医療で十分なのに、多くの施設ですでに『心のケア』も診療に含めています。今後はさらに必要性が高まるの…?
 医療技術が進歩して、アメニティも近代的にきれいになり、病院の環境がハード面で整ったら、いかに優れた診療をしていくかのソフト面が気になるところです。少数とはいえ心のケアを必要とする妊婦さんに、産科施設ではどのように接して、今後を考えているのでしょうか?
 ●アンケートでは次の結果がでました。

 『今後は心のケアも必要だと思う』が、149施設と最も多く、つづいて『心のケアを診療として始めている』、『今後もっと充実させたい』、『心のケア方法の勉強会が必要だと思う』が、それぞれ90施設ぐらいで並びました。助産院を除いた全回答は400ぐらいですから、その中でのこれら数値は、産婦人科施設での心のケア意識が高いことを示し、今後もその意識は高まることが予測できます。
 同時に、心のケア意識をもった産科施設と、その意識が足りない施設、意識はあってもそのケア方法、どこまで気持ちを理解して対応できるか、また過剰指導など、施設間、スタッフ間の差が強まることも考えられます。 


  超音波診断について?


超音波診断ではほとんどのドクターが希望者に写真を提供

 超音波診断については、ほとんどの施設でモニターを見せ、説明し、プリントしたものを妊婦さんに渡しているようです。BeMam MESSAGEが、全国の育児中ママに、『あなたが母性を感じたのはいつですか?』とアンケートをしたところ、超音波診断でモニターの画像を見た時との回答やプリントを見ている時との回答者がいたぐらいですから、この診断・説明、そしてプリント配付は、新しくお母さんになっていく妊婦さんには、ありがたい大切な診療サービスといえるでしょう。
 カラー3Dを導入している施設は回答者レベルで64施設でした。導入施設からは、『お母さんによろこばれている』とのメッセージも届いていました。
 『主に医学的な理由で診療に使うぐらいが好ましいと思う』と答えるドクターはグラフからも分かるように少数でした。


  妊娠〜産後の喫煙について?


 今回のアンケート中、私たちがもっとも心配とする質問のひとつが『妊娠〜産後の喫煙』でした。そして、心配のとおりの結果がでてしまいました。
 実に出産のための入院中(切迫早産などの入院を含む)、喫煙する患者さんがいると答える施設が半数以上ありました。同時に育児中も赤ちゃんへの間接的なタバコの害を心配していると半数以上が答えています。この質問に対する未回答施設もかなりあり、その中でのこの数値は切実な問題といえるでしょう。
 ただ、法的な禁煙となるとグラフでも分かるように、その数はぐっと少なくなりますが、健康上の理由により、大人社会でも喫煙には十分気を配らねばならない環境のもと、大切な赤ちゃんのまわりでの喫煙は即刻『法的な禁煙』でもよいのではと、私たちは考えています。


  妊娠中から母性が啓発できる指導の必要性は?


 さて、次の質問では心のケアと連動して母性に関しての設問を用意しました。いまどき母性などといっても、母性という言葉自体が存在希薄になりつつある時代なのかも知れません。
 母性は『育てるもの』との解釈や『女だから母性があると思うのは間違い』などと権威ある小児科ドクターもその発育方法を論じ、あるベビー誌の女性編集長らが、今は『母性の形にはいろいろあり、女性ばかりが子どもを育てるわけではないから父親にも母性が‥‥』などと勝手に話す時代。人工乳の登場により、同様に『母乳育児』の大切さにも深くこだわることがなくなってきているようです。
 このような流れの中で、確かに母性という言葉も鮮明さを欠いているのかも知れませんが、この世に生を受けたばかりの小さな赤ちゃんを見た瞬間、とっても喜ばしい大切な思いを感じるに違いありません。
 その至福の感情を抱く舞台となる産科施設での指導方針も大切な役割を果たすことになります。
 ●質問では4つの項目を設けてみました。
1、虐待などの問題もあり産婦人科にも指導の役目を感じる >>>>>>約220 施設がyes
2、必要性を感じているが、院内のスタッフでは今のところ無理 >>>>約 75 施設がyes
3、分かり易い指導方法があれば模範としたい >>>>>>>>>>>>約190 施設がyes
4、民間啓発団体のより大きな指導が望ましい >>>>>>>>>>>>約 55 施設がyes

 この結果では、産婦人科のドクターが指導の役目を強く感じ、良い指導方法があれば取入れようとしている様子が分かります。


  あなたの施設では、妊婦さんの心の問題にも対応していますか?


 続いて、『あなたの施設ではすでに妊婦さんの心の問題まで診療の対象としていますか?』の質問では、前問と同等数のドクターが対象としているとの回答をしています。『妊婦自身に委ねている』と答えたドクターは全回答数の12〜13%にとどまりました。


     ■なにはともあれ、みなさんはしっかり検診を受けて下さいね■

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